山禅


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口コミ
近隣住民御用達
蓼喰人(1846) [携帯電話番号認証済]
2019/03最終訪問
★★★☆3.7
(詳しい評価)

★★★☆3.7
2019/03訪問
 昼に時間が出来たので、歩いて15分ほどのこちらに向かう。
 時刻は12時少し前。
 格子戸に手を掛けると、女将さんが明るく迎え入れてくれた。
 無沙汰を詫びつつ靴を脱いで上がり、座りなれた窓際の座卓に通された。

 日差しはめっきり春めいてきたが風はまだ冷たい砌、今回も「白鹿」を熱燗でもらう。
 肴には懐かしい「からすみ」を選択。
 小さい角切りにされた大根が添えられているのが、昔からのスタイル。
 手入れの行き届いた庭を眺めながら、しばしの時を過ごす。

 蕎麦は偶には温蕎麦にしようと「親子そば」を注文。
 運ばれた丼の景色は、厚めにカットされた腿肉5.6切れと斜め切りの葱が、卵でざっくりととじられている。
 色紙切りの海苔と三つ葉があしらわれており、見た目はなかなか華やか。

 先に蕎麦を手繰るとある程度の歯応えは保たれており、以前に比べて量も増えているように思う。
 鶏肉の食感や旨味はまずまずで、他の具材もたっぷりで食べ応えがある。
 つゆの加減は決して濃すぎないが、江戸前の定法通りに温蕎麦にも湯桶が添えられるのは好ましいこと。
 中身も自然体のため気持ちよく伸びるため、たっぷりと注いで余さず飲み干し満足感に浸る。

 味の面で突出したところは無いが、安定した実力は認められる。
 蕎麦前の品揃えは少ないが、昼に一杯という向きにはこれで十分。
 近くには「あおい」もあるが、ゆっくりするには座敷で寛げるこちらの方が勝っている。

 ちなみにこちらは「禅味会」に所属する都内では唯一の蕎麦屋であるが、この会の総帥であった「市川一茶庵」が一昨年閉店してしまい、その後の状況について帰りがけに女将さんに訊いてみた。
 現在でも埼玉や千葉に点在する30軒が、加盟店として存続しているようだ。


 私の後からも、ご近所さんと思われる2.3組が次々と入店。
 こちらはわざわざ遠方から足を運ぶような店ではなく、近隣住民を相手に十分成り立っている蕎麦屋。
 心休まる時間を求めて、これからも通い続けたいと思う。

★★★☆3.8
2016/12訪問
 師走の昼時、用事の帰りに久方ぶりにこちらに立ち寄る。
 実に4年振りである。
 時刻は12時前で一番客であったため、窓辺の4人掛けの卓を選ぶ。

 まずは「燗酒」(白鹿)で一息つく。
 肴には「板わさ」を選択。
 冬枯れの庭の風情を愛でながら、暫し至福の時を過ごす。

 蕎麦はどうしようかと「三色そば」の内容を花番さんに問えば、「柚子・芥子・せいろ」とのことなのでこちらを注文。
 独特の板敷に簾のスタイルで登場。
 水切りは昔に比べ良くなっているが、その分最後の方は少し手繰り難くなるのは仕方ない。

 2種の変わり蕎麦もせいろも、まずまずの出来。
 特に色も香りも奥ゆかしい「柚子切り」の仕上がりには感心。
 
 つゆは相変わらずの甘口だが、変わり蕎麦との相性は良い。
 出汁の旨みが効いているので、サラッとした蕎麦湯ですっきりと〆られた。
 薬味の粉山葵だけは、善処をお願いしたい。

 かつて都内でも5.6軒は在った「禅味会」所属の蕎麦屋も、現在はこちらだけになってしまった。
 この系統ならではの古いタイプの一茶庵の仕事が息づいていることは、実に感慨深い。

 平日の昼間だが、私の後からはご近所と思われる方々が次々と入店。
 女将さんの電話の応対振りから、年の瀬は予約客で混み合うようだ。
 遠来の客を当てにせずとも、近隣の住民相手で十分に成り立っていることが窺える。
 (新規に6枚の写真を追加掲載)


≪2012年12月のレビュー≫ 

 近所でありながら2年以上もご無沙汰してしまったが、師走の昼時に寄ってみた。
 小綺麗に整えられた雰囲気の良いファザードも、家庭的な店内の様子も変わっていない。
 女将さんは良く覚えていてくれて、明るく迎え入れられる。

 この寒さなので、まず熱燗(銘柄は「白鹿」)を1合。
 肴には「からすみ」を注文。
 大根の小角切りが添えられているところが懐かしい。
 冬晴れの陽が穏やかに差し込む座敷に、ゆったりとした時間が流れる。

 蕎麦は「鴨汁せいろ」を「深山」でお願いする。
 こちらの「鴨汁」は「一茶庵」系伝統のスタイル。
 今ではこの系統でも抱き身を贅沢に使う「鴨なんばん」や「鴨せいろ」が主流だが、その昔は鴨肉は高価であるため、蕎麦屋では専ら比較的安価な腿肉を使っていたもの。

 こちらでは昔ながらの、味は良いが硬い腿肉を細かく切って、つゆに旨味を十分に煮出す手法をとっている。
 私が30年前に足繁く通った、高橋邦弘さんが初めて東京に進出した南長崎の「翁」もこのスタイルで、私にとっては思い出深い味である。

 元々こちらのつゆは濃いめの甘口で、それに鴨のコクが重なり濃厚なつけ汁となっている。
 普通の蕎麦ではつゆに負けてしまうような気がしたため、太打ちの「深山」にしてみたが、これは正解であった。
 噛み応えのある蕎麦と、鴨汁の相性がなかなか楽しい。
 かねがね少ないと思っていた盛りは、明らかに増えている。

 自然体の蕎麦湯でつゆを残さず飲み干し、しばし満足感に浸る。
 今回のような利用なら、決してCPは悪くないと思う。

 昼下がりに寛ぐには好適な、近所に在って有難い一軒として、少々評価は上げさせていただいた。
 
 
≪2010年8月のレビュー≫

 「市川一茶庵」を総帥とする「禅味会」所属の店。
 かつては東京でもこの会に加盟の蕎麦屋が結構在ったが、廃業したり脱会したりで、都内ではここくらいになってしまった。

 練馬は名の通った蕎麦屋が多い土地柄だが、ほとんどが住宅地の中に点在しており、ここも遠方から訪れるには、さぞや分かりにくいと思われる場所。
 我が家は歩いてでも来られる距離なので、昔は大晦日にここの奥の座敷を予約して、家族で‘年越しそば’を楽しんだものだった。
 久しぶりに訪れた。

 「蕎麦」は今や流れが細分化され様々なスタイルを見せる「一茶庵」系でも、古いタイプと言えよう。
 季節の「変わりそば」を含む「三色」や、「深山」と呼ぶところに懐かしさを覚える太打ちの「田舎そば」に、その特色が表れている。
 メリハリのある食感はまずまずだが、簾を敷いた板状の平盆に盛る、この系統独特の方式であるため、水切りに難があるのは否めない。
 「つゆ」は丁寧な出来だが、やや甘さが勝っている。
 「薬味」の葱のさらし方や山葵の質は疑問。「蕎麦湯」は正統的なナチュラルなもの。
 多くの方の指摘通り「天ぷら」の揚げ具合の悪さは、一向に改善されていない。

 自宅改造型の蕎麦屋にしては値段は高めで、盛りも多いとは言えないので、食事だけの利用の向きにはCPは低い。
 遠方からおいでになり、探し回ったあげくに辿り着いた方には、‘何ほどのことは無い’という感想を抱かれるのは尤もだと思う。

 しかし近隣住民にとっては午後のひと時、程よく手入れされた庭を眺めながら「からすみ」や「板わさ」を肴に、のんびりと「蕎麦屋酒」というのはなかなか楽しいものだ。

 一日に打つ蕎麦の量には限度があり、土・日などは早々に‘売り切り仕舞い’の状況の時もあるようだ。
 訪れる際は、事前の確認や予約をすることをお勧めする。
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山禅 - 料理写真:「からすみ」 山禅 - 料理写真:「親子そば」 山禅 - ドリンク写真:燗酒「白鹿」 山禅 - 料理写真:からすみに大根の角切りを添えて 山禅 - 料理写真:蕎麦を啜る 山禅 - 料理写真:鶏肉と葱をいただく 山禅 - 料理写真:温蕎麦にも蕎麦湯が添えられる 山禅 - その他写真:現在の「禅味会」加盟店 山禅 - メニュー写真: 山禅 - メニュー写真: 山禅 - メニュー写真: 山禅 - メニュー写真: 山禅 - 内観写真:「禅味会」に相応しい店内 山禅 - その他写真:手入れの行き届いた庭 山禅 - 外観写真:住宅地に馴染んだ佇まい 山禅 - 料理写真:「三色そば」(2016/12) 山禅 - 料理写真:「板わさ」(2016/12) 山禅 - ドリンク写真:癇酒+庭の景色(2016/12) 山禅 - 料理写真:つゆ・薬味(2016/12) 山禅 - 料理写真:「柚子切り」を手繰る(2016/12) 山禅 - 料理写真:蕎麦湯を注ぐ(2016/12) 山禅 - 料理写真:「燗酒」「からすみ」 山禅 - 料理写真:「鴨汁せいろ」 山禅 - 料理写真:蕎麦は太打ちの「深山」 山禅 - 料理写真:旨味たっぷりの「鴨汁」に浸けて 山禅 - 料理写真:自然体の蕎麦湯 山禅 - メニュー写真: 山禅 - メニュー写真: 山禅 - メニュー写真: 山禅 - 内観写真: 山禅 - 外観写真:
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■各項目の評価
夜:総合評価:
夜:料理・味 :
夜:サービス  :
夜:雰囲気 :
夜:CP   :
夜:ドリンク  :
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昼:総合評価:★★★☆3.7
昼:料理・味 :〓〓〓==3.7
昼:サービス  :〓〓〓==3.6
昼:雰囲気 :〓〓〓〓4.3
昼:CP   :〓〓〓==3.5
昼:ドリンク  :〓〓〓==3.5
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■使った金額
夜:-
昼:¥2,000~¥2,999
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