レストラン東洋


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口コミ
とうよう/浅草dream
Jackie_m(222) [携帯電話番号認証済]
2019/11最終訪問
★★★☆3.6
(詳しい評価)

★★★☆3.6
2019/11訪問
銀座線を浅草終点で下車。
今日は乗車した位置がいつもと違っていたのか、そのまま松屋方面の案内に従って進んでゆくと妖しげな地下商店街を進んでいけて、床屋のところの階段を上がれば、お誂え向きに松屋向かいのアーケードに這い出ることが出来たではないか !
雨天。とりわけ雨脚の強まった今、これはluckyとばかりに急いで用事を済ませ、ふたたびこのアーケードに舞い戻ってきた次第

<R1.11.22>

「とうよう」

正午の少し手前。
久しぶりに足を踏み入れてみれば時間も時間、先客も三組ほどで、まさに「お好きなところへ ♪」と言われて好きなところへ着けるくらい。
BGMが仄かに鳴ってるが、音が小さ過ぎてなんだか分からず。
今日のウェイトレスさんは、以前見たことがあるだろうか、いつもの人に加えて金髪のマスクマンがいる。自然とグランドメニュウ伸びてしまう手を、「この手が悪いのか !」と叱りつけつつも、その中から、でも当たり前のものを注文してしまう。
ただ値が張るだけで当たり前のものを ……(笑)

で、そこから金髪のマスクの人が「私きれい~?」って聞いてきたときに何と答えたら殺されずに済むのかを必死で考えながら料理を待つのだが、どうしても思い出せず。大きめのマスクの両サイドからは、とりあえず、唇ははみ出してはいなく、また包丁も持っていないように見えるのだが ……

“スパゲティーナポリタン 海老グラタンセット” @1,380也。

潔くフォウク一本がナプキンの上にセットされ、概ね長方形の皿の左3/5ほどには見るからに正統的なナポリタン、右2/5ほどにはホタテの器で海老グラタンがマウントされていた。
そのRossoの彩度は極限にまで抑圧され、グラタン含めた灼熱感も押さえられており、フレッシュな料理に重要なシズル感というものは皆無に等しかったがしかし、この皿に纏わりついている、そんなものとはまったく別次元の何らかのドリームに容易に気付くことの出来る自分の感性にもう十二分に満足しつつ、フォウクをスピンさせ始めた。

海老グラタンのうま味を極限に引き上げる為に卓上の塩を振れば、たちまちそれはナポリタンのケチャップの酸味に拮抗する塩っ気を放ちはじめる。
まったく素性正しき茹で置きの太麺で仕上げられたナポリタン。そこに一切の生気は感じられないが、逆に死者のヴァイタルというものを強烈に感じる(笑)

―― その死者とは何者か ? それは昭和なのか ?

そして私には、未だドリームを探しに行くという作業が残されていた。
その為に粉チーズを振る。そのことに依ってドリームを燻り出そうとしているわけではない。寧ろ、チーズに協調していこうとする者を見極めるのだ。その正体こそが、ドリームに間違いない。

正午を回って何組かのお客が入ってくれば、ウェイトレスの流麗な客捌きが「お好きな席へ~」から「空いている席へ~ ♪」と自動的に変化する。
その変化が自動的に行われない者は、意識的、思惟的な回路の切替えが必要となるわけだが、昨今その切替え回路を持っていない店員さんのなんとも多いこと ……

★★★☆3.6
2019/06訪問
職場に携帯電話を忘れてしまったことを電車の中で気付いたが、とくに気にせず飲みはじめる。
何故ならば、私に電話してくる者など誰一人いないので(涙)、ふだんは。今日の差し入れはチョココロネに、生クリームの挟まったメロンパンを各一つ選定。で、いつもの居酒屋のカウンターに着いてみれば、今夜のアルバイトはN2[注]の四川の女の子一人のよう。
となると、チョココロネかメロンパン、どっちか一つをあげて残りの片っぽを、もうどっちでもいいから激しく自分で食べたくなってくるのだが、小分けの袋を余計にもらっていないので、泣く泣く我慢した ……

注) このNなんとかっていうのは、外国人の日本語能力検定の基準で、N1が最上位とのこと。この店の女の子でいうとミャンマーの娘がN1で、今夜の四川の娘がN2というクラスであるそう。ちなみに私でN8、鉄板焼き屋の、一見フィリピン人だが実は純国産(山口県産)のママで、N13くらいになるのかな ……

<1.6.13 浅草>

「とうよう」

もう梅雨の合間の晴れ間が抜群に気持ちよい。
ということで、この時間から観光客を炸裂させている仲見世通りだが、アーケードを入ってドアの開放されたこちらに突っ込んでしまえば、おもての喧騒から嘘のように遮断され、常に束の間の安息が約束されるということが嬉しい。

久々の来店が私の心を高揚させるのか、お昼のセットをいつものおかず二つのやつから今日は三つにしようと、もう気持ちが自動的に決まっちゃっていた。そして注文を済ませれば、今度はお姉さんの後ろ姿に暫し見惚れるタイムを堪能(変態か俺は !)。
とりわけ束ねた髪の天使の輪、キューティクルが艶々で非常に羨ましいが、私にはキューティクルよりも前に先ず、そもそも髪の毛を生やさなければならないという非常に困難な課題があった

ランチ3種
“メンチカツ・ウィンナー・海老グラタン” @1,080也

このおかずの中から好きなのを二つ、或いは三つ選べるご飯で私が一つキーとしていることは、ハンバーグとメンチをダヴルでやってしまうか、それを敢えて避けるか、という、分かる人には分かってもらえるかと思うけどその唯一点(笑)。
その点今日は三つのセットとしたので、比較的容易にどちらか一方を落とすことができた。
(これも分かる人には分かってもらえることと信じてる)

白いご飯とお付けとおかず。
お家ご飯をやらなくなって久しい私がもっとも飢えている世界が、ここにはあった。その世界の中のウィンナー、略して“世界のウィンナー”が、世界の中の足立区民、略して“世界の足立区民”であるこの私を全力で誘惑にかかってくる。私のようなイタリアのプレイボーイにとっては(お前今自分のこと足立区民って言ったろ !)、兎角ケチャップというものの存在そのものを悪と決めつけてしまいがちなんだけど、ことウィンナーに添えられる場合に限っては、それを許したいと思っている。

お姉さんのマーブル模様のネイルに、私の心までもがマーブルにとろけさせられてしまいそう。それに抗って正気を保つ術はもうグラタンにNaClをふらすことだけなのだが、“海老”グラタンを何故ゆえに“ホタテ”の器に盛るのかという極めて重要な問題に訝ることさえ忘れさせられてしまうほどに、今この瞬間にさえも私は、最初から為す術などなかったのだ ……

【還ってその朝、出社直後】

ほんとうのデスクトップに放置されているスマホを見付け、とりあえず充電器に繋ぐ。すると珍しくLINEが来ていることに気付き、そのまま立ち上げてみれば、それはSちゃんからの ……

「ね~ね~財布なくして一文無しになった」
「たすけて」
「ど~しよどこにもない」
「とりあえず飲みいこ~」
「あしたやすみ」

そんな連続が、一分間ほどの間に連なっているではないか。
財布をなくしてどうしようもないのは分かるが、そこから「とりあえず飲みいこ~」という発想の転換が果たしてロジックの飛躍なのか、それとも人間として案外に自然な発想なのかが、もう分かんなくなってきたわよ、俺も ……(笑)

★★★☆3.6
2018/07訪問
浅草の街には、雨もそうだけど、それと同じくらいにこんな突き刺す陽射しもよく似合う。
雷門の前には人力車引きが犇めいて、人力車の前に先ずお客を引くことに挙って余念なき、いつもの風景がひろがっている。そのうねりの中を、まるで水中を泳ぐ熱帯魚のようにすり抜ける。ほんとうはなるべく加減速はおこなわずにスマートに切り抜けたいんだけど、なかなかそうは問屋が卸してはくれない ……

<H30.7.3>

「東洋」

午後一時十五分。
こちらは最近もよく中を覗いていたのだが、ご多分に洩れずとうとう外国人に占拠されてしまったか、いつも繁盛していて居場所を見つけられず、まだわずかな期間だと思うけど足が遠のいていた。でも今日はたまたまか、空席が目立っていたので迷わず入店。

するとまた見知らぬ beauty 系のお姉さんが顕れて、どちらでもと私を惑わしてくる。
しかしどちらでもと言われても、このフロアに並列させたテーブル席は如何にも浅草、下町らしく、とくに上位下位を感じさせることはなく全く以て平等。依って出鱈目に尻を押し込まさせていただいた。
(強いて言えば、私は煙草のみではないので近くに喫煙者のいない席が理想と言えば理想だが、そんなの予測できないもんね)

テレヴィジョンを見上げたが、女性のファッションコーディネイト特集のようで、正直興味が湧いてこない上に、音声が絞り切られていた。依って BGM は隣のボックス席の中国人の会話、及びスマホでけたたましく鳴らしている何らかのノイズ (笑)

選べるランチ/3種類
“ハンバーグ・メンチカツ・海老グラタン” @1,080也。

三つ付きのやつを注文するのは、もしかして初めてではなかろうか。
サラダのドレッシングとハンバーグのドミソースがマーブル状に絡み合う様を無念の思いで傍観しつつ、それでも“今以上それ以上”傷口を広げないように細心の注意を払いつつ食べ進む。
メンチとハンバーグはかぶるので、どっちかウィンナーにしておけば良かったかなぁ、なんて女々しく後悔しつつ。

―― いや、ハンバーグとウィンナーだったらふつう、ハンバーグ頼むよね ? まさかローマイヤとか鎌倉ハムの高級なやつが出てくるわけないし、人間として当前のことしてるまでだよね ?

でもお昼ご飯って、ほんとこのくらいでいいと思う。これで満足出来なきゃ、そんな奴いつだってどこだって、一生満足出来るはずないもん。
もっと言ってランチに完璧なものなんていらない。何故ならば、お昼に自分を満たしてしまえば、夜への渇望が希釈されてしまうから。

―― いや、希釈されてちょうどいいくらいだろ、お前は !

グラタンに NaCl をふらせても、グラタンのアイボリィの肌が保護色となってどのくらいかかったのかよく分からない。
(視力の老化ということは、断じて認めない ! 断じて保護色 !!)
気付けば beauty ウェイトレスさん二人組に、若旦那か知らないけど男性が臨場し、そして三人仲良く、今朝未明に行われたサッカー談義に花が咲く。

「一点目はしょうがなかったけど ……」
「それ言ったらぜんぶしょうがないじゃん」

私もときどき、生きてたってしょうがないと思うことがある。人生なんて生きてたって、他人はこちらに不安を与えることばかりしてくるし。こっちは平穏を求めてるだけなのに、現実もう脅威ばかりの連続じゃないかって ……

なんて訝りつつおもてへ出てみれば、結局そこかしこに散りばめられた多国籍お姉さんたちのおっぱいを追っかけることに、無我夢中で没頭してゆくだけの俺なんだけど ……

人類の名言集 其の百二十八
―― 大っきくても小っちゃくても、おっぱいはおっぱい ――

★★★☆3.6
2018/02訪問
「これ本命 ?」
「いやいやいや、そんなわけないじゃないですかぁ !」

今年は、机の引き出しの中に、必要書類を処分してまでもその置き場を確保したというのに (笑)、チョコをそれほどもらえなかった。
日々は“その日”からどんどん遠ざかる。焦る心。もうなりふり構わずに、チョコをくれなかった女の子たちに、もう譫言(うわごと)のようにチョコチョコ繰り返していたら、その内の一人から、大阪のお土産といってマヨネーズ風味のお煎餅をもらった。この際チョコでなくとも、“本命”であれば何でもかまわないと思ったのだが、どうやらそのお煎餅も本命ではなかったらしく、小さな身体いっぱい、もう全力でそれを否定された ……

―― こんなとき、どんな顔していいのかわからない ……

<H30.2.27>

快晴の雷門通りを仲見世の手前で北に折れ、伝法院通り経由で馬道通りに入り、いつもの花川戸のお客さんへ向かう。
で、松屋のたもとに戻ってきてからが、いっつも、どうしていいのか分からない。松屋デパートのレストラン街ももう軒並み、けっこうな値付けをやりながらも内容それなり、というイメイジが自分の中に固着している為、結局地下のスパゲッティ屋さんか、それとも海老ばらばら殺人事件のお蕎麦屋か (私はそこでは海老天付きのは頼まないで、潔く“ざるそば”のみ)、それともこちらか …… (笑)

「東洋」

アナザー綺麗なお姉さんを発見。
午後一時半に至っていなかったが、店内は珍しくガラガラ。それも直ぐ様活気をとり戻していったけど

“スパゲティ/エビグラタンセット” @1,200也。

キノコの苦手な私だが、マッシュルームのいないナポリタンだけは、何故かさみしく感じる。
その Rosso は、どこまでも素朴、どこまでもレトロティックにして、なかんづく優しく。茹で置き & 炒めのスパゲッティが醸す、ケチャップをひき擦るこの流体摩擦とは思えぬねっとりとした抵抗感に、今はただ微睡んでいたい。

おもむろに、帆立の貝殻(の偽物)に詰められたグラタンにフォウクを挿入。
熱々のマカロニに麻痺する味覚、ながら野生の勘で卓備え付けのNaClを、隠し味で適量降らせる。その後、半分程度まで消化した Rosso とその帆立に、再び隠し味として、粉チーズを降らせ、さらに食べ進んだところで三度の隠し味、タバスコを投入。巧みに味に変化をつけつつ、最後までフレッシュな気分でやりきった

でもなんでだか ……
けっしてこちらの料理が不満ってことじゃないんだけど、でもなんでだか、食通街にひっそりと佇むスナックのような喫茶店のような (内外観の)、あの店のお母さんの、注文を受けるなり玉葱から刻みはじめるナポリタンが、どうしても脳裏をよぎってよぎって、もうよぎりまくって ……

★★★☆3.6
2017/03訪問
昨日まで冷え込んでいた東京だが本日は快晴、日中はぽかぽか陽気となるらしい。
雷門通りからの動きがパタン化してきていることには自分でも気付いている。そこにちいさな自由を求めてお昼ご飯処を捜し求める旅を続けているが、動けば動くほどに身動きがとりづらくなってくるような気がするのはいったい何故か。

ジェラート屋を遠巻きに見つめて揺れる、セーラー服の女の子ふたり組。カラフルな着物姿のオリエンタル女性たちの背を、セルフォーンの豆粒レンズでとらえたブロンド女性。アーケードの向こうに松屋デパートの見えたところで、いつものお店に成す術なく飲み込まれる俺 ……

<H29.3.17>

「レストラン 東洋」

午後一時には達していない。
お好きなところへとのことで、四人掛けのボックス席(しかないんだけど)にテレヴィジョンを向く恰好で着き、懐かしのアッシュトレイを指先で2inほど向こうへと除ける。

注文を済ませてぼぉっとテレビを見ていると、お店に馴染みと思しき若い男性が突っ込んできて、お姉さんたちとの雑談に興じつつ早速煙を燻らせはじめた。それをトリガーとして否が応でも加速しはじめる昭和への回帰。年嵩のご夫婦が煙草の煙が煙たいようで恐縮しつつ席替えを申し出て、煙草をやっていた彼も申し訳なさそうに頭を下げる光景は、少なくとも私の目には限りなくほのぼのと映えていた

2種セットランチ
“メンチカツ&ウィンナー” @880也

メンチカツは即決出来たのだが、二つ目のおかずを何にするか少々迷ってしまった。
迷った挙げ句ウィンナーにするところが笑えるが、自分と素直に向き合って出した結論なので、後悔はない。愛することはけっして後悔しないことと同様、ウィンナーを選ぶということはけっして後悔しないこと。

そして皿は舞い降りた。
メンチカツの半分はブラウンの強い色彩のソースを纏っていたが、もう半分が可哀想だったので、卓備え付けの、よりブラック調のソースをまわした。一方ウィンナーに添えられる実に刺激的Rossoは、言わずもがなのトゥメイトゥケチャップ。

いつものことながら手作り感に溢れるメンチは少々水っぽいし、ウィンナーも少し萎れてはいるが、その辺りにさえ、同時にいつも愛おしさを感じてしまう部分ではある

おつけに懐かしい風味を覚えて何かなと思ったら、その実にもやし。
もやしのおつけは子供の頃からそれほど好きだったわけではないが、母を亡くしてからというものもしかしたら初めての再会に、何とも言えない郷愁(と言っても私に田舎はないんだけど)に打ちのめされながらふたたび雷門通りへと、もう這々の体で這い出すことしか ……

★★★☆☆3.4
2016/08訪問
カウンターの向こうにエンジェルが舞い降りた。
彼女は私だけのエンジェルではない。どちらかと言えば、私以外の客たちのエンジェルと言って良いかも知れなかった。それは分かっている、それは分かっちゃいるが、そいつのせいで今夜も無駄に余計なアルコールを摂取する羽目になった ……


【 平成28年8月/再訪録追記 】

見上げれば高い蒼空と白い雲。
灼熱の仲見世通りは今日も大賑わいをみせている。そこかしこに咲いた浴衣姿の若い女の子たちが私の渇いた目を殊更に惹きつけるが、そのエイジア系美女たちは果たして日本人であろうか、朦朧とする意識の中で、もう判断はつかなかった

―― 昨日の酒は残っていないはず。すべてはこの猛った暑さのせいだ ……

「レストラン 東洋」

足を踏み込んで一気に纏わりついてくる昭和の香り。

私の心は ashtray
灰をおとす彼のくせと 指先なつかしむ
小さな大理石

灼熱から逃れた安心感からか、四人掛けのボックス席に小さな希望をみつけた私が微睡んだのは、今は亡き小林麻美の幻影。激しい破壊力を持ったアルトヴォイスに、暫しサンドバックのように打ちのめされる私の心を現実に引き戻してくれたのは、美しい人からの「生卵がのってますが、いいですか ?」の一言

卓上で再会した、大理石ではないがグラスの灰皿。
この大きさでは二時間ドラマのような殺傷力は期待できそうもないが ……

“辛口キーマカレー” @950
“ミニサラダ/ポテト”@300

サラダはちょっと期待しちゃったんだけど、ふつうにおまけ的なものであった。
気をとり直し、先ずはそれの調理にとりかかった。備え付けのNaClの瓶をピックアップし、サラダの上空でシェイク。すると、新調した眼鏡のお陰でクリアになった視界の中で、白い粒子がどっとこぼれ落ちるのが見えた。私はそのとき、極くシンプルなことに気が付いた。目が見えていようがいまいが、塩を適量に振る、ということに結局大した精度の違いはない、ということを。
(いやいやいや ……)

そしてラウンドの皿が登場。
センターでホワイトと黄土色(おいおいおい)にカラーリングを分ける姿が魅力的に映えるのは、これは長年の刷り込みに拠るものか。福神漬けのRossoもアクセントとして存分に効果を発揮している。
で、“辛口”と謳われたそれはあくまでもお母さんのカレーの辛口の範疇。
そしてスパイスよりも優先されるは“肉”

単純比較しちゃえば、やっぱりア・ヴォートル・サンテ・エンドーのドライカレーのほうが ……
いや、そこは比べてはいけないところであろう

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ご飯処を探して国際通り側から東へ歩いて、仲見世を越えてしまうといつもちょっと焦ってしまうのだが、まったく今日もそのパタンに陥ってしまった。
纏わりついてくる空気は爽やかそのものだが、この人混みの中での日本人のパーセンテージというものを考えた時、そかはかとなく不安になってくる ……

【 平成27年11月/再訪録追記 】

「レストラン とうよう」

今日のお姉さんは、気持ちクール気味か。
向こうの四人掛けの席のお父さんが、気が急いて急いて仕方がないようで、壊れたレコード盤のように「親子三つに五目そば !! 親子三つに五目そば!!」 と手一杯のウェイトレスのお姉さんに繰り返している。

「ちょっと待ってくださいね !」
「親子三つに五目そば !!」
お姉さん、急ぎ余所の仕事を済ませてきて、
「五目 ……、ラーメンになりますね」

あれだけ繰り返していたのに、おじさんの執念の主張は、しかしあっさりと覆された

“エビグラタンセット/ナポリタン” @1,200也。

どういう工程を経て仕上げられたものかは知らないが、ナポリタンはちょっと温(ぬる)かった。グラタンの焼き上がりを待っていた為であろうか。ケチャップ感にも乏しかったので、自分なりに解決策を模索した結果、スパゲッティにグラタンを絡めてやることにした。
こうすれば、理論上、熱々のグラタンの熱を麺に伝える効果も期待できるはずだ。

そして私の口中が、グラタンのチーズとマカロニにスパゲッティが合成される感覚をとらまえはじめた瞬間、ああ、グラタンっていう料理も本質的にスパゲッティと同じ類(たぐい)の料理なんだなと、それをハイブリッドさせても元々似たようなもんなので、混血に拠る“性能向上”、というところまでは期待出来ないのだと、あっさり思い知らされた次第である

ふと気付けば、親子丼三つに五目ラーメンを注文した向こうの卓で、何かカタストロフ的一大事が発生しているようである。
白人系外国人の旦那さんを持つお父さんの娘さんと思しき女性が、親子丼を海苔抜きにしてもらうのを忘れたと慌てふためいていた。ウェイトレスさんが一瞬丼を下げかけたが、もはや卵綴じに海苔が織り込まれてしまっているようで、除けてすむものではない模様。

外国人の旦那さんがもう良いからと覚悟を決めたようだが、その丼を見つめる彼の恐ろしいまでに鬼気迫る表情 (笑)

―― いや、本人からしたら笑い事じゃないから。でも海苔にここまで恐怖する姿って、たしかに片腹痛いけど。鶴田もハンセン、ブロディと戦うとき、海苔持ってて口ん中に突っ込んでやれば簡単に勝てたんじゃないの ? (笑)

【 そしてまた後日 】

ウエイトレスさんは、今日は優しいお姉さんだった。
と、また一人きれいな人が。ランチのおかずもいろいろと選べるシステムとなっているが、お姉さんも日替わりなのか ? タレント続々入荷中なのか ?
謀ったわけではないが斜向かい、微妙なスカート丈の、太股も逞しいお姉さんが脚を組んでご飯をやっていて、否が応にも目がいってしまう。

―― とりあえずは見ておく。人間として何も間違ったことはしていない。人間として当然のことをしているまでだ ……

選べる2種セット
“メンチカツ & ウィンナー” @880也。

元々家での食事など好きではなかったが、母親が死んでから、こんなお家ご飯のようなものにも、たまには惹かれるようになった。
大昔、たしか五百円どころではなく、六百円か七百円とるくせただの何の変哲もないウィンナー炒めを堂々と出していた、何時いっても客の入っていない居酒屋が東十条にあったが、あの奥さんは今頃どうしているんだろうか ……

今思い出しても、旦那さんにやる気がないから自分一人で頑張らなければいけなくって、だからローマイヤでも鎌倉ハムでもなんでもない大衆ウィンナーにそんな値段を付けなければならなくなるというところで既に泣けるが、でもそんなんだからお客入らないんじゃないの ? ってところが輪をかけて泣ける

ウィンナーはもうちょっと、赤ウィンナーの様式美を守ってくれても良かったなと思うが、贅沢は言わない。
添えられた気高きRossoを貫くケチャップは、甘く、酸っぱく、なかんづく切なく ……

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【平成27年4月 / 再訪録追記】

昨日のぽかぽか陽気から一転、冷たい霧雨の浅草。
財布の中には千円札一枚。小銭入れに百円玉二つと、あと戦力外の小銭が僅かに幾らか。そんな状況の中、無謀にも松屋デパートを上がっていったが、とてもそんなんで食事が出来るところなど金輪際無くって、すごすごと退散

<H27.4.7>

あのそこら中で見かける丼ものの「松屋」とデパートの「松屋」、同じ屋号にしてこの生き様の違いはいったい何なのか。お金をおろすよりも先ずご飯が食べたい一心、しかたなく例のアーケードに突っ込んで、一度訪れたことのある“何でもレストラン”に再び突入を試みた

「レストラン とうよう」

最初に申し上げると、タバコの煙が苦手な方のお昼ご飯処として、こちらの店は完全にNGであろう。
しかし煙草はやらない、ということはタバコの煙も当然嫌いなんだけど、突き詰めると外で酒も飲めなくなるし、そんなにヒステリックには忌避もしていない私である。
禁煙のスナック(そんなの東十条では見たことも聞いたこともないが)と、タバコの煙で充満されているが、しかしカウンターの向こうで石田ゆり子微笑むスナックであれば、私は間違いなく石田ゆり子の店を選ぶ男だ。

(しかしこれも悲しいかな、東十条に石田ゆり子のいるスナックなど一生無い。まあ、そんな店赤羽にも北千住にも無いだろうが …… [注])

一階は四人掛けの席しか見あたらないが、午後一時を二十分ほど過ぎた段階でいくつかのテーブルが空いており、フロアに立った私をチャーミングなウェイトレスさんが、お好きなところへどうぞと丁寧に促してくれた

選べるランチ 2種セット
“メンチカツ & 手ごねハンバーグ” @880也。

今日のもそうなのだが、こちらのお店の料理の“手作り”感が半端ない。ハンバーグなんかは、絶対に大量に仕込んで冷凍していると思うのだが、それでも手作りということは、手放しで嬉しいことだ。
そして何気なく注文してしまったが、こうやって並んで佇む姿を見つめていると、ハンバーグとメンチカツというものは、一見違うように見えて実は同じものなのか、それとも同じように見えて実は本質的に異なるものなのか、その謎についても、おいおい研究していかなければならないと固く誓った。

「5人ですね ?」
「No、ワンベィビィ」

小さいから四人掛けでよいという意か、或いは子供は一人と見做(みな)さないということか、子供には人格を与えないという厳しいヨーロッパ社会の方々の来訪。先客の中にも外国人の方の姿、ちらほら。

「今日は(昨日と)うって変わって静かだよ~」

そこへ突っ込んでくる、近所のお店屋さんの若旦那。
多種多様、遅い昼尚途切れることのない客足。そのヒューマン・スクランブル(人間交差点)にたった独り裸で放り出された私を、しかしハンバーグのナツメッグの香りだけが励ましてくれていた。そしてこの御付けの火傷しそうなほどの熱さ、その限りない下町の証明。

―― なんだかやっぱいいなぁ~、浅草って ……

注)
簡単に石田ゆり子のいるスナックなどないと言い切ってしまいましたが、私の酒人生、実は既知、或いは未知のドアを引いて、カウンターの向こう側に、石田ゆり子級かどうかは別として、どうしてこんな場末に !? という綺麗な人の姿を見付けたことがないといったら、それは嘘です。というか、過去何度もありました。
しかし美人薄命というか、そういうお店では美人から辞めてゆくのが常という、完全に予測できる“事故”をどうしても回避できないというもどかしさ、また激しい喪失感に幾度も苛まれた経験にそう言わされてしまったわけです、というただの言い訳をまたしても ……

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<H26.4.8>

東京はここ二、三日の間、寒の戻りで肌寒かったが、今日は非常に天気が良く、暖かだった。
例によって雷門通りから出鱈目に遡行開始。仲見世からアーケードを被った小路に進入したら、出口にもう松屋が見えて焦って引き返そうとしたところ、「じゅらく」の間口の小さい版のようなレストランが目に留まり、ちらりと覗き見してみることにした

「レストラン・喫茶 食の祭典 とうよう」

午後一時。
客入り、未だ六割程度を保つ。独りと告げると、どちらでもとなった。黒いワンピースに白エプロン。昭和の形式美炸裂する衣装に身を包み、若くチャーミングな女性が店内を颯爽と闊歩していた。願わくばもう少し、笑顔が欲しいか……
前の前のボックス席の御仁が「ハイボール!」とやった。前のボックス席の若者が、煙草に火を入れた。どこからかラーメンの注文の声が通って、また別の、奥の外人部隊に、お姉さんが、席が混み合ってきたらご協力をお願いしますと声を掛けた。
如何にも浅草らしい、多様な客層だなと思った

頭上の古いシャンデリアの色温度は当然低いもので、萎びてアンバー掛かっていたが、この黄昏の空間に灯りだけが青白くシャープに突き刺さっていたら逆に気持ちが悪いので、これはこれで良いのだろう

ランチ二種セット
“メンチカツ&ソーセージスクランブルエッグ” @880也。
ライス・みそ汁付き

因みに、もう\120追加し、丁度千円支払えば、飲み物を追加出来るようである。
けっこう待った。二階でフライパンを振るう音が聞こえてからも、けっこうに。で、ようやく到着した皿は、観光地浅草のなんでもレストランに対して私が抱いていた即席感は一切伺えず、ボリウム的にもしっかりとした皿であった。
メンチは、ちゃんと手作りされたような面持ち。一度にある程度の量を仕込んで冷凍したものを戻しつつ使っている感は否めないが、この料理のヴァリエイションの豊富さを考えれば、これは仕方がないことである。またスクランブルエッグは、ソーセージとマッシュルームとの相乗が功を奏し、印象的な食感を醸し出していた

店を後にして、興味本位で、柄にもなく隅田川に足を向けた。
散りかけの桜の木の傘の下、それを名残惜しむように、大勢の老若男女が集う穏やかな昼時のほのぼのとした光景は、隅田川の緩やかな流れにも完全に同調し、こんな場違いな中年男さえも僅かな一時、まさか許容してもらえそうな気がしたが、無論それが錯覚であることは百も承知だ。

隅田川に背を向けた。長鼻のシューズのティップが、敷き詰められた砂塵で白化粧されていることに気がついた。松屋の前の交差点を渡ったら、もうそこは私の日常。日本中、世界中から高い旅費を払ってまでわざわざやってくる観光客憧れの聖地も、我が身にとってそれは極く日常の風景。

――これってもしかしたら、恐ろしく贅沢なことかも知れないな……
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レストラン東洋 - 料理写真:“スパゲティーナポリタン 海老グラタンセット” レストラン東洋 - 料理写真:ランチ3種 “メンチカツ・ウィンナー・海老グラタン” レストラン東洋 - その他写真:世界の仲見世は今日も平和 ! レストラン東洋 - 料理写真:選べるランチ/3種類 “ハンバーグ・メンチカツ・海老グラタン” レストラン東洋 - 料理写真:“スパゲティ/エビグラタンセット” レストラン東洋 - 料理写真:“メンチカツ&ウィンナー” レストラン東洋 - 料理写真:“辛口キーマカレー” レストラン東洋 - 料理写真:“メンチカツ & ウィンナー” レストラン東洋 - 料理写真:“エビグラタンセット/ナポリタン” レストラン東洋 - 料理写真:“メンチカツ & 手ごねハンバーグ” レストラン東洋 - 料理写真:“メンチカツ&ソーセージスクランブルエッグ”
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■各項目の評価
夜:総合評価:
夜:料理・味 :
夜:サービス  :
夜:雰囲気 :
夜:CP   :
夜:ドリンク  :
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昼:総合評価:★★★☆3.6
昼:料理・味 :〓〓〓==3.3
昼:サービス  :〓〓〓==3.3
昼:雰囲気 :〓〓〓〓4.0
昼:CP   :〓〓〓==3.3
昼:ドリンク  :
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■使った金額
夜:-
昼:¥1,000~¥1,999
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これらの口コミは、ユーザの方々お食事された当時の内容に基づく主観的なご意見・ご感想です。あくまでも一つの参考としてご活用ください。
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 2019/12

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 2019/03

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 2019/03

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