ラチュレ

口コミ
今夏の鮎 その5
野良パンダム(299) [携帯電話番号認証済]
2019/08最終訪問
★★★★☆4.5
★★★★4.0
(詳しい評価)

★★★★☆4.5
2019/08訪問
再訪。
前回訪問時、室田シェフから夏メニューについて聞いたのだが その中の「鮎パイ包み」が非常に気になっていたので ソレ狙いでの再訪。

フレンチでの鮎料理というと 鮎のワタの苦味をどう生かすか?に尽力されている店が多いように見える。東銀座某店や平井某店の 鮎パテ なんかは典型的。ハラワタや骨まで入れて鮎という魚の力強さを表現した料理だと思う。
別の手法として、複数の火入れを駆使して白身部分の繊細な風味と ハラワタや頭の力強さという相反する魅力を一皿の上で表現されている店もある。麻布某店や銀座某店が まさにそう。駒形某店なんかも近いか。
前者の手法はもちろんの事だが、後者の手法でも 自家製ウルカを用いたり 頭や中骨を香ばしく焼いたりと 身以外の部分を何らかの形で加えている。

対し、ラチュレさんの鮎料理は全く異なる方向性。鮎という魚の繊細な風味を表現する事に特化させた料理でした。鮎は頭も骨もハラワタも全て取り除いた切り身にしてある。その切り身を何層にも重ね、さらにホタテのムースをつなぎとして使い パイ包み焼きにしてある。苦味のある部分は一切使われてないので、当たり前だが食べても苦味は一切感じない。
だが旨い。いや、凄く旨い。
苦味を取り除く事によって 身の繊細な風味だけを集中して味わえるのはかなり面白い趣向だ。食べた事のないベクトルの鮎料理ではあるが、違和感は一切なく楽しめました。
まあ考えてみれば白身魚のパイ包みは 古典フレンチの代表的料理。鮎も 白身の魚ではあるのでこの料理法がマッチするのも当然と言えば当然なのだが……まあ普通の方は やらないよねぇ。どうしても「鮎はワタが旨い!」って考えが先行しちゃいますもんね。そうした定石を あえてぶち壊してから構築された鮎パイ包み、素晴らしいお料理でした。少し酸味のあるブールブランソースもパイ包みには鉄板ですしね。

鮎以外の料理も美味しい品ばかり。
鹿と海亀のコンソメは クリアでありながら厚みのある旨味に 椎茸が香りを添えてくれていて美味しい。

パテアンクルートは 滅茶苦茶旨い! 鹿 猪 熊 穴熊 と まあラチュレさんらしい肉で作られてますが、えぐみ等は一切なく 滑らかかつ重厚な旨味の塊です。フォアグラも良い仕事してますね。そのままでも美味しいのですが、添えてある杏ジャムや プラムコンポートを付けて頂くとヤバいぐらい旨い!

メインはコース基本の猪も気になったのですが、アップグレードして子羊に。子羊好きなもので… ラチュレさんで扱われている子羊は国産。放し飼いにされた羊さんだそうですが これまた美味しい羊さんですね。特に脂身の旨さといったら♪ ただ、個人的意見としては 香りがしっかりある仏産子羊を ややワイルドに仕上げてくる広尾某店や代々木某店の子羊のほうが好きかな。

ジビエシーズン外であってもラチュレさんの料理は素晴らしい品ばかりでした。特に鮎は良かったですねぇ。料理のプレゼンなんかは相変わらず素敵ですしね。ボリュームもたっぷりで、人より食べる私が腹パンパンになりました。
ただ少々残念な事に、前回訪問時におられたソムリエさんがいなくなってて 若い方が担当されてましたが まだまだ不慣れな様子。頑張って欲しいですね。
また非常に独特のセンスを持ったパティシエールの方がおられたのですが、なんと彼女も辞めてしまわれたとの事。これはショックでした…エスキスから成田パティシエが抜けた時と同じぐらいショックです。ただ、今回頂いたデセールは なかなか良かったので 新しいパティシエさんの腕に期待するとしましょう。

接客面で少しマイナスポイントがありましたが、お料理が見事でしたので評価は変わらずです。

ムニュテロワール(10000円 税サ別)
アミューズ:鹿血のエクレア。中は鹿血のブーダンノワール。ショコラを塗った生地でエクレアに。生地はもちろん卵白の代わりに鹿血を使ってます。

アミューズ:サーモンリエット。サーモンのリエットが筒状のチュイルに入ってます。

前菜:鹿と海亀のスープ。原木椎茸で香りを添えてます。下部はフランになってます。海亀って食べていいんですねぇ…

前菜:金華サバのマリネ。マリネにした金華サバを 茄子や無花果と共に頂きます。サバは外側だけ軽く炙ってあるのが良いですね。バターミルクを凍らせたソースは無くても良いかも。

前菜:ジビエのパテアンクルート。激旨!

魚料理:鮎パイ包み。本日のお目当ての料理。期待以上の素晴らしい料理でした。

肉料理:子羊背肉のロースト。仕上げに藁で燻香をつけてあります。ソースはシンプルにジュ。肉は北海道の茶路めん羊牧場さんの美味しい羊さんです。

デセール:巨峰のサバラン。以前の「なんぢゃあコレ?」的なデセールではないですが、これはこれで美味しい。ソーテルヌを用いたサバランを湯葉で巻いて 巨峰グラニテや巨峰を飾ってあります。湯葉が機能してなかったかな。私的には もっとヒタヒタのが好き…なんて呟いたら 追いソーテルヌを頂いてしまいました。ありがとうございます。

小菓子:ヒノキのエッセンシャルオイルを使ったフィナンシェ。森の香りでさっぱりと。


★★★★☆4.5
2019/02訪問
再訪。
前回の印象が 非常に良かったためジビエシーズン中に絶対に再訪しようと思っていた。本来なら誰か連れてディナーでのんびり…といきたかったのだが、相手の日程に合わせていたらシーズンが終わってしまいそうだった事もあり思いきって男一匹フレンチディナーを決行!予約は二週間ほど前にネット予約で。そしてコースは14000円(税別 サービス料10%)のラチュレスペシャルコースでお願いしておいた。前回よりグレード上がるコースでの内容がどうなるのか期待しまくりでの訪問となったのだ。

結果的に この時期に このコースを選択した事は大正解!前回を上回る満足感で心が満たされたのだった。
メイン食うまで知らなかったのだが、この時期のスペシャルコースは「ジビエ尽くし」の構成になるそう。訪問前に それを知ったら「食べ疲れそう」とか「オールジビエはくどい」とか思ってパスしたかもしれない。が、実際にいただいてみれば食べ疲れなんかとは一切無縁。一皿一皿異なる性格のジビエ達の旨さに、ただただ唸るしかなかった。わりと個性の強い品や、がっつり熟成をかけた品もあるのだが 食べにくさ とか 重さ なんかを感じる事なくコース完食できるのは凄いですよ!あっ、ちなみに量的な重さはバッチリあるんで スペシャルコースに挑まれる方は しっかりお腹減らして挑みましょう。

今回も室田シェフが最初に挨拶に出てこられて、メインを猪か青首鴨のどちらにするか聞かれる。猪も魅力的なのだが、青首鴨は 米を食わせて網で捕獲したヤツだと?そ、それは激ウマのヤツじゃん!って事でコースに追加2000円でメインを青首鴨に変更してもらう。更に室田シェフに「がっつり熟成かけたジビエとか大丈夫ですか?」と聞かれる。どうやら1ヶ月熟成をかけた雉を使った料理の用意があるらしい。がっつり熟成…に少々ビビるが、せっかくなんでチャレンジします。
内容も決定してディナースタートです。

アミューズ:鹿のパテ
いきなりジビエ。鹿肉を使ったパテを筒状のチュイルに入れてます。チュイルは卵白の代わりに鹿の血を使って焼いたモノ。説明を聞いてピンときましたが、これは前回たべた鹿マカロンの延長ですね。なんでも初訪問の方にはマカロン。二回目以降の方には違う品を提供しているそう。そうした気配りも嬉しいですね。味は軽めのブータンノワールといったとこで、スタートとしてなかなか良いですね。見た目でも楽しめます。またコチラの店は、厨房メンバーが料理を持ってきて そのまま説明したりするんですが その説明に凄く熱量があるの。なんて言うか、作った方の情熱まで伝わってくる…的な? これには感心しました。シェフやソムリエだけでなく、他の厨房メンバーの方まで全て それが出来てるんですよ。これは店として たいへん大きな魅力だと思います。このノリがアミューズから小菓子まで続くんだから、そりゃやられちゃいますわ。良いレストランってのは最終的には やはり人なんだなぁ。

アミューズ:ミンク鯨と鹿ハツのタルタル
56℃で調理したハツを鯨肉と合わせてあります。味付けはマヨネーズ。これも予想よりさっぱりした味わい。ハツの食感が楽しい。内臓のえぐみ や臭みは一切ありません。

前菜:ヒヨドリ炭火焼き
シェフが何かを炭で焼いてるな…と思って見てたらコレでした。心の優しい方には厳しいビジュアルかもしれませんね。丸々一羽をこんがり焼いてあるので、頭から脚の先までバリバリいけちゃいます。ヒヨドリって初めて食べましたが旨いんですねぇ♪肉質は凄く引き締まって脂は無いのですが、噛み締めるほどにスルメみたいにじわじわ旨味が出てきます。また脳ミソの入った頭の濃厚さがたまらないのよ。ソースはオレンジジュースを煮詰めたもの。デュカという混合スパイスをふりかけて仕上げてあります。ちょっと甘いソースと 刺激的なデュカの香りのおかげで、言葉は悪いですが ヤキトリ的な味わいとなっていて初体験ながら親しみを覚える味でした。旨いですねぇ♪

スープ:雉のコンソメ。
最初に室田シェフから聞かされた ガッツリ熟成かけたジビエの登場です。この雉はシェフが自分で捕らえた獲物だそうです。確かに通常のコンソメの香りとは異質ですが、ビビる程のものでもないですね。熟成香自体は確かにありますが、ハーブや鰻の香りで熟成香が気にならないように仕上げてあります。コンソメは非常に丁寧に取られたようで たいへんクリアかつ豊かな味わい。コンソメだけでも旨いのですが、具材の鰻と合わせて頂くとメチャクチャ旨いです(*´∇`*) 組み合わせの妙ですね。ちょびっと飯を入れて食べてみたいな。

前菜:穴熊とブラウンマッシュルームのサラダ
今日のコースの中でコレだけは 少々ワイルドな一品。人によっては苦手かもしれませんね。穴熊は脂身がたいへん多いそうですが、その肉をこんがり焼く事で カリカリベーコンのような状態に仕上げてあります。それにマッシュルームやタンポポやチーズを合わせてサラダに仕立ててあります。穴熊も初めて食べましたが、これまたすんなり馴染める味。料理の構成がシーザーサラダ的になってるためかしら?穴熊の肉には多少のクセがありますが、苦味のあるタンポポとのマッチングは良いですね。上にかかっているのは たいへん珍しい国産トリュフ。ただ、これはあまり機能してなかったかな。

前菜?:ジビエのパイ包み焼き マデラソース
猪 熊 トリュフ フォアグラ と重ね合わせパイ包み焼きにしてあります。写真ではカットされてますが、最初はホールで出されまして…私が目を丸くしていたら 察した室田シェフが半分にしてくれました。どうもすみません。肉は形を残したものも入っており、肉を噛み締める喜びも味わえます。香りも素晴らしいですが、味もまた素晴らしい!鹿や鴨のパイ包みよりかなり力強く感じますが、クセとかはまるでありません。口に運ぶたびに その濃密な味わいで舌がとろけます(*´∀`)ソースの出来も また見事でして、ソースをたっぷり絡めて頂いた時の幸福感たるや!しかし、これがメインじゃないってのが ある意味恐ろしい……室田シェフ曰く「ダブルメイン」 何、その贅沢構成(゜ロ゜;

メイン:青首鴨のロースト サルミソース
鴨は網取りのモノ(産地は聞き忘れた)一度ローストしたブツをさらに炭火で香りをつけて提供されます。まずは圧倒的ボリュームに目をパチクリ。残していいですよ…と言われましたが、何言ってんですか 食いますよ!米を食わせた鴨の旨さは知ってはいましたが、改めて食べるとやっぱり猛烈に旨いわ(*´∇`*)なんだろう?私が米好きだからかしら?キメの細かい胸肉が蓄えている豊かな旨味にただただうっとりするだけです。そして合わせるソースはサルミソースを更に血でリエした非常に濃厚なやつ。このソースが またヤバい!肉とソース、圧倒的なまでの旨味の奔流に昇天しちゃいそう……説明はなかったですが肉の下には鴨のモツも隠れてまして、まさに鴨を食らいつくす一皿となってます。付け合わせの中に長葱があったのは お約束❤️たいへん美味しい鴨料理でした。ただ、モモ肉はコンフィやラケで仕上げてくれたほうが好きかな。凄くボリュームもある(鴨1羽か?)皿でしたが美味しく完食です。さすがにお腹が苦しい(苦笑)

デセール:甘いものタイム突入。さてコチラのデセールは非常に独特のセンスを持ったパティシエールが作られていて、簡潔に説明するのは無理な構成になってます。他では決して見れないオリジナリティ溢れる作品のため 人によって評価は割れるでしょうね。ですが私はコチラのデセール好きですねぇ。今日のも美味しかったです。ピスタチオのケーキの上にブルーチーズケーキ。その上に苺のコンフィとマサラチャイのアイスクリーム。さらに金柑のコンポート。うん、文字にすると訳わからん構成。どころか不味そうに思うぐらいなんだが、食べると旨いから不思議だわ。どんな頭の構造してるのかしら?シェフの料理も凄いけど、フィナーレを飾る この方のデセールの凄さもラチュレの大きな魅力ですね。

小菓子:ヒノキのエッセンシャルオイルを使ったフィナンシェ
また理解の範疇を超えた品が……味わいは確かにフィナンシェなんだが、後に残るのは森の香り♪いっかも(*´ω`*) ジビエコースのあとに森の香りのフィナンシェとは洒落ていて素敵ですし、コースとしての一貫性もあります。単なるフィナンシェで妥協しないあたり、相当気合い入ったパティシエールですね。

以前に頂いたスタンダードコースも良かったのですが、今回頂いたスペシャルコースは「スペシャル」の名に恥じない素晴らしい内容でした。また 接客も前回同様に良かったです。適度にジョークを交えながらコチラをリラックスさせてくれるソムリエさんを筆頭に、シェフやパティシエールの方までたびたび客席まできて声をかけてくれるため 男一匹でも楽しくディナータイムを過ごせました。目の前で調理工程を眺められるカウンター席も魅力ですし、お料理のテンポが良いのも素晴らしい。価格に関しても あれだけ上質かつボリュームたっぷりのコースで この価格は お値打ちだと思います。適度にカジュアルで気どらず使えるのもまた良いですし、たいへん良い店だと思います。

ジビエコースが予想以上に良かったので評点上げました。ジビエシーズン外のお料理も食べてみたいですね

★★★★4.0
2018/11訪問
初訪問。
先日行ったクラフタルで、ソムリエの若山さんがコチラが良かったと仰ってた事が訪問の決定打となり 有給消化の日に豪華なランチを楽しむ事となった。

予約はネット予約もできるようだが、あえて電話予約で。というのも夜のメニューをランチタイムに出してもらうためだ。リーズナブルなランチメニューが人気のようだが、コチラの真価をみるには夜メニューを食べる必要があると判断してのものだ。

店は青学前の通りの地下だが、けっこう目立つので迷う事はない。近くには先日訪問したラ ブランシュがある。店内はわりとこじんまりとしているのに対し、スタッフの数が多くて驚かされる。また平日昼間なのに満席なのも凄い。客層は圧倒的に女性比率が高く、スーパーアウェイを覚悟したのだが ソムリエをはじめとしたサービス陣が大変優秀かつ 旨く話をふってくれるため男一匹でも楽しくランチタイムを過ごせた。カトラリーだったりプレートだったり食材だったり、料理だったり、私が興味を持ったものに対しすぐさま説明をしてくれるのは嬉しい。ソムリエの話は非常に面白い内容でした。

またオペレーションも見事。ソムリエさんが言ってた事だが、ア ラ ミニッツの皿と作り置きの皿を交互に出す事で料理の提供が凄くスムーズにいっている。事実、今日の私は それなりに品数があるコースだったが終了までに二時間かかっていないのだ。これは凄い強みだと思う。

プレゼンテーションも洒落ている。鹿の毛皮に鹿のマカロンを乗せたり、栗のケークサレを、イガグリに乗せたり、カウンター上にアナグマの骨を飾ったり等々。ジビエというと、どうしても野暮ったい印象があるが 女性なんかが興味を示しそうにプレゼンをしてるあたりは うまいなぁ と感心したものだ。とにかくジビエに興味を持ってもらいたい……おそらくはそんなシェフの思いがああしたプレゼンにつながってるのかと。

お料理に関してだが、最初にシェフが挨拶に出てこられて その時にメインで熊を勧められた。なんでも、今が熊がもっとも美味しい時期だとか。そんな話を聞かされたら食べたくなるのが人のサガ。コースのメインを熊に変更していただきました。結論から言えばこれは大当たりでした。北海道産ヒグマを二週間ほど熟成させた品だそうですが、私が昔食べた熊のような臭みは一切なく 鳥類ジビエでありがちなブルーチーズのような熟成香もありません。どころか 肉から少し香ばしいような香りまでします。なんと、その香りは熊の香りだというのには驚きました。赤身部分の風味は鹿肉に似てますが、前述した香りは鹿とはまるで異なるもの。また冬眠前に餌をドカ食いするために非常に脂が乗っており、この脂身がまた たいへん美味しい。なるほど、今が一番美味しい時期というのは この脂のノリがあるからなんですね。納得です。
ただ、この脂身は臭みが移りやすいそうで捕獲したあとの処理がしっかりしてないと駄目だそうです。なんでも毛皮が臭い(風呂に入らない人間が臭いのと同じ)ので毛皮をシャンプーで丁寧に洗うんだとか。ずいぶん手間がかかるんですね。ですが手間をかけたからこそ、あれだけ美味しい肉になるんですね。
肉に合わせるソースは赤ワインソースに黒ニンニクを加えたもの。ツヤッツヤのソースは見た目通りに深い味わいでして、熊肉との相性も完璧。非常に美味しい熊肉料理でした。ちなみに肉料理のナイフは店名入りの藤次郎

メインが強烈に印象に残りましたが、アミューズの栗のケークサレも好印象。鹿肉のマカロンやプチフールのシュトーレンと共にコチラの店のパティシエさんの実力が伺えます。トピナンプールのポタージュに猪のベーコンが入っていたり、ジビエのタルト(パテアンクルートと思ったが、丸い形で焼くからタルトと呼ぶそう)では鹿や猪の重厚な旨味を味わえたりと このあたりはさすがといった印象。
またデセールも実力派。本日のデセールはバシュラン。とりあえずバシュランには見えない。カボスを様々な形で使用したバシュランなのだが、皿の上に乗った小鉢みたいなのがメレンゲで これごと食べる。酸味が単調ではなく微妙に強さの異なる酸味と甘味で構築されていて相当に完成度が高い。デセールの旨さもこの店の強みかと。

と ここまで誉めておいてアレなんだが、残念ポイントもいくつか。
まずはジビエに比較して明らかに魚料理が弱い。38度で調理したというサーモンはタテル ヨシノからの流れなんだろうが、ロオジエのサーモンミキュイやテロワール カワバタのスモークサーモンと比べちゃうと……
ポワソンの鱈も旨いのだが、先日 すぐ近くの店で食べた神クラスのポワソンと比べちゃうと…ね。そもそもナージュ仕立てにするんであれば、じゃっぱ汁よろしく鱈のモツも使うべきでは?ジビエをウリにする店ならば、魚もジビエ感覚でやってくれないとコンセプトがぼやけて見えちゃいます。
皿の完成度が微妙に低いのも気になりました。具体的に言えばエディブルフラワーの使い方。トピナンプールのスープや サーモンミキュイに使われてましたが、正直 飾りにしか感じなかった。エスキスやオマージュみたいに花の味や香りが、その皿において必要なパーツ!ってぐらいのレベルを目指して欲しい。今の状態だと女性受けのために乗せてるだけにしか見えませんでした。
メインの付け合わせもなぁ。野菜達はどれも美味しいんだけど、せっかく熊なんだから もっと大地なり山の風景なりを感じられる付け合わせになれば完璧かと。

ちょっと細かい事言ってしまいましたが、実際はけっこう満足してます。一万円(メイン追加2000円)のコースでこの料理のクオリティとボリュームなら見事なもんです。ただ、この店はもっと上に行ける店だと感じたので少々辛口になってしまいました。お店のコンセプトなんかは非常に共感できますし、サービス陣も優秀。お値段も料理のクオリティからみたらたいへんお値打ち。ライブ感たっぷりのカウンターも楽しいし、たいへん良いお店だと思います。
ジビエ好きな方は勿論ですが、ジビエに苦手意識がある方や ジビエ初心者の方には猛烈にオススメの店です。

本日のメニュー
dinnerメニュー(一万円)をお昼に。
アミューズ:鹿のマカロン
アミューズ:栗のケークサレ
前菜:猪ベーコン入りトピナンプールのポタージュ
前菜:38度で調理したスモークサーモン
前菜:ジビエとフォアグラのタルト
魚料理:鱈と鱈白子のナージュ
肉料理:北海道産ヒグマもも肉のロースト 赤ワインと黒ニンニクのソース(+2000円)
デセール:カボスのバシュラン
小菓子:シュトーレン
カフェ

PS 伝票見直してみたらサービス料無しな事に気がつきました。あの接客でサービス料無しは驚きです。ザルみたいな接客でサービス料10%とるような店とは大違いですね。グラスワインも他店より安めの価格でした。
▲ページトップ

ラチュレ - その他写真:ショープレート ラチュレ - 料理写真:鹿血のエクレア ラチュレ - 料理写真:サーモンリエット ラチュレ - 料理写真:鹿と海亀のコンソメ ラチュレ - 料理写真:金華サバのマリネ。凍らせたバターミルクを乗せて。 ラチュレ - 料理写真:ジビエのパテアンクルート。添えてあるのはプラムコンポートと未成熟メロンのピクルスに杏ジャム ラチュレ - 料理写真:鮎パイ包み。ソースはブールブラン。 ラチュレ - 料理写真:子羊背肉のロースト。ジュのソース。添えてあるトリュフは豪州産黒。トリュフは無くても良かったな。 ラチュレ - 料理写真:巨峰のサバラン ラチュレ - 外観写真: ラチュレ - 料理写真:筒の中に鹿のパテ ラチュレ - 料理写真:ヒヨドリ1羽まるまる。頭も美味しく食べれます ラチュレ - 料理写真:雉のコンソメ。具は鰻 ラチュレ - 料理写真:穴熊とマッシュルームのサラダ ラチュレ - 料理写真:ジビエパイ包み焼き マデラソース ラチュレ - 料理写真:網取り青首鴨のロースト  サルミソース ラチュレ - 料理写真:デセール ラチュレ - 料理写真:ヒノキの香りのフィナンシェ ラチュレ - 料理写真: ラチュレ - 料理写真: ラチュレ - 料理写真: ラチュレ - 料理写真: ラチュレ - 料理写真: ラチュレ - 料理写真: ラチュレ - 料理写真:
⇒もっと見る

ラチュレの口コミをもっと見る(241件)

[*]<前の口コミへ|次の口コミへ>[#]


この口コミの詳しい評価
■各項目の評価
夜:総合評価:★★★★☆4.5
夜:料理・味 :
夜:サービス  :
夜:雰囲気 :
夜:CP   :
夜:ドリンク  :
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昼:総合評価:★★★★4.0
昼:料理・味 :
昼:サービス  :
昼:雰囲気 :
昼:CP   :
昼:ドリンク  :
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■使った金額
夜:-
昼:-
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これらの口コミは、ユーザの方々お食事された当時の内容に基づく主観的なご意見・ご感想です。あくまでも一つの参考としてご活用ください。
▲ページトップ



野良パンダムさんの他のお店の口コミ
ポンチ軒 (小川町、新御茶ノ水、淡路町/とんかつ、カレーライス、コロッケ・フライ)
らしくない。
★★★☆☆3.0
★★★☆3.5
 2019/09

奈可久 (六本木、乃木坂、六本木一丁目/寿司)
自然体
★★★★4.0
 2019/09

フリコトー (五反田、大崎広小路、不動前/フレンチ)

★★☆☆☆2.0
 2019/09

野良パンダムさんの口コミ一覧を見る(240件)


ラチュレのその他の口コミ
デセールのレベルが高すぎます
明希1029(20)
★★★☆3.8
 2019/08


momoko0227(13)
★★★★4.2
 2019/09

手の込んだ美味しいジビエ料理満載のラチュレさん( *´艸`)
みうっちょ(7632)
★★★★4.2
 2019/08

⇒もっと見る(241件)
▲ページトップ



口コミ(241)写真メニュー
評価店舗情報地図


ラチュレトップ
食べログトップ
食べログ > 東京 > 渋谷・恵比寿・代官山 > 渋谷 > ラチュレ > 口コミ詳細

(c)Kakaku.com, Inc.