大文字


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口コミ
「お好み焼き ぶた玉」、「焼きそば ぶた」
winter556(167) [携帯電話番号認証済]
2020/12最終訪問

(詳しい評価)


2020/12訪問
 昭和60年、札幌市から佐賀市へ移り住んだばかりの頃、「大文字」というお好み焼き店に伺ったことがあった。
 佐賀市の中心地区の呉服元町のアーケード付商店街に面した建物の二階だった。二階ということもあって隠遁感と落ち着きがあった。客が自分の手で混ぜ焼タイプのお好み焼を焼くというタイプのお店。デートというよりは逢引という古風な言葉が相応しいような用途にも適すような雰囲気だった。そのお好み焼にはカボチャが入っているのが珍しいと思った。このお店は「京風お好み焼」を謳っていたが、店名以外にどのへんが京風なのかは自分には判然としなかった。
 佐賀市で暮らしたそれから数年の間にもう一度そのお店に伺う機会はないままだった。
 佐賀市を離れた後は、佐賀市を訪問することも偶にしかない状態で今日までざっと30年が経過した。

 令和2年12月、珍しく佐賀駅前でお昼すぎに終わるという用務が入り、佐賀市を訪れた。用務終了後、10分少々歩いて「どんどんどんの森」の前の「大文字」というお好み焼き店を訪ねてみた。はたして35年前のあの「大文字」がここに移転したものなのか、それとも無関係なのか。

 お店は、一軒家。
 お姐様お一人が営んでいらっしゃる。
 店内の入口に近いところに厨房があり、客席は、厨房前に鉄板のないカウンターテーブルが数席。中央付近に鉄板付テーブルが2卓。奥の小上がりに鉄板付座卓が3卓。やや窮屈で雑然としていて大衆食堂的雰囲気。35年前の呉服元町の「大文字」の「風流お好み焼」的な路線とは趣きが異なるように見える。

 小上がりの座卓に着き、「ビール」(500円)で喉を潤す。アサヒスーパードライの中瓶だった。

 お好み焼は、「お好み焼き ぶた玉」(450円)を注文。このような低価格は、古くから続いているお店でなければなかなか設定が難しいだろう。
 お好み焼は、客の手で、カップに入っている材料を混ぜ合わせて客席の鉄板で焼く方式。
 出されたカップの中身は、生地、キャベツ、玉子、揚玉、人参、カボチャ、紅生姜、豚肉、といったものが視認できる。カボチャを見た時点で、あの「大文字」が移転してここで存続しているのだろうとほぼ確信した。
 このたびは、豚肉も最初に混ぜ込んでしまうことにした。全てを一度に鉄板に落として円盤状にして片面を6、7分、ひっくり返して対面を6、7分くらい焼き、もう一度ひっくり返して、ソース、かつお、青海苔で仕上げ。ソースは、とろみのあるものとないものとの2種が用意されている。自分はマヨネーズを使わなかったが、用意はされている。
 如何にも粉モノといった感じが強めの、密度を覚えるお好み焼。こんがり感、ほっくり感と共にみっちりした食べ応えを楽しんだ。尖った個性はなく平凡ではあるが、味わい、ボリュームともに申し分ない。安価なのでむしろお値打ち感がある。

 「焼きそば ぶた」(580円)もいただいた。
 焼きそばは、お姐様が厨房で調理され、客席の鉄板に出してくださる。
 ソースを絡めずに炒められているのが特徴。取り皿の酢醤油をつけながら食べる。
 そばは、極細。
 そば以外の具材は、キャベツ、人参、豚肉、かまぼこ、天ぷら(さつま揚げのようなもの)、といったところだろうか。その量は気前がよく、豪華な感じすらする。
 客席の鉄板で調理が進み、細いそばに少し焦げ目がつきパリッとした食感と香ばしさが出てくるのが楽しい。ソースなしということに物足りなさを覚えないし、酢醤油をつけながらいただくのは独特のおいしさがある。魅力を覚える焼きそばだった。

 お姐様によると、このお店はやはり呉服元町の「大文字」がこちらへ移転したのだということだった。
 移転は平成11年。現在お姐様が経営者でいらっしゃるが、三代目なのだそうだ。お姐様は移転数年前から「大文字」に勤め始められた方であり、それより昔のことはほとんどわからないとのこと。初代は、戦時中に京都から佐賀へ来られた方だったらしい。その方が佐賀でお好み焼店を始められたのがいつなのか、お姐様は正確にはご存じない。昔を知るお客さんから、およそ70年前(昭和25年前後?)だと聞いたとおっしゃる。
 初代から二代目へ、二代目から三代目へと、お店が譲渡されても、お好み焼のレシピは初代が確立されたものから一切変更せず忠実に受け継いでいらっしゃるとのこと。京都は独特のお好み焼文化がある土地だが、こちらのお好み焼にはそういった京都らしさは感じられない。初代ご主人がお好み焼を習得したのは、京都ではなく東京か大阪あたり、もしくは東京または大阪風のお好み焼を出す京都や佐賀の他のお店だったのかもしれないと想像した。
 このお店には、現在の近畿の多くのお好み焼店にラインナップされている麺入りのお好み焼(モダン焼)がない。大阪の「ぼてぢゅう」で混ぜ焼に麺を加えるモダン焼が誕生したのが高度経済成長期だという。(ちなみに重ね焼のモダン焼なら戦後復興期の昭和25年に神戸の「志ば多」で誕生との説あり。)もしかすると初代ご主人がお好み焼を習得され開業されたのが、近畿地方にモダン焼が普及する前の相当古い時期だったということを示しているのかもしれない。昔を知るお客さんがおっしゃったという70年前という数字も概ね頷けるような気がする。
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大文字 - 料理写真:「お好み焼き ぶた玉」(450円) 大文字 - 料理写真:「お好み焼き ぶた玉」(450円) 大文字 - 料理写真:「お好み焼き ぶた玉」(450円) 大文字 - 料理写真:「お好み焼き ぶた玉」(450円) 大文字 - 料理写真:「焼きそば ぶた」(580円) 大文字 - 料理写真:「焼きそば ぶた」(580円) 大文字 - 料理写真:「焼きそば ぶた」(580円) 大文字 - 料理写真:「焼きそば ぶた」(580円) 大文字 - メニュー写真: 大文字 - メニュー写真: 大文字 - ドリンク写真: 大文字 - 内観写真: 大文字 - 外観写真:
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